【第7回】内部監査の進め方とチェックリスト例


ISO14001の内部監査は、システムの運用状況を「自分たちで見直す」大切な機会です。
今回は、小規模企業でもムリなく実施できる内部監査のやり方を、行政書士の視点で解説します。

 

■ 内部監査の目的と基本手順

ISO14001の内部監査は、単なる「チェック」ではなく、
仕組みの見直しと継続的改善の起点です。

目的:

  • 規格への適合状況の確認
  • 実務とのズレやムダの発見
  • 改善のきっかけづくり

基本手順:

  1. 監査スケジュールの決定(年1回以上)
  2. チェック項目の準備(環境方針・目標・記録など)
  3. 現場でのヒアリングと記録確認
  4. 結果報告と改善の提案

行政書士として、小規模な体制でも実施できるシンプルな監査計画をサポートしています。

■ チェックリストテンプレートの紹介

チェックリストがあると、確認漏れを防ぎ、記録もスムーズになります。

例:環境目標の監査項目(一部)

項目内容評価
目標はSMART原則に基づいているか?明確・数値化・期限ありかを確認○ / △ / ×
実施計画と実行内容にズレはないか?手順通りに進められているか確認○ / △ / ×
モニタリング記録は保管されているか?データや報告書の有無を確認○ / △ / ×

ISO14001の規格に沿ったすべての項目についてもれなくチェックできる体制をつくることがコツです。

 ExcelやWord形式でテンプレートをご提供することも可能です。
「自社用にカスタマイズしたいけど難しい…」という方には、一緒に作成する伴走支援も行っています。

■ 改善提案の伝え方

監査結果の伝え方ひとつで、改善が前向きに進むか、形だけになるかが変わります。

ポイント:

  • 否定せず、「もっと良くなる」視点で伝える
  • 背景や理由をセットで伝える
  • 必要があれば、改善案の文案を行政書士が下書きサポート

「監査=指摘」ではなく、**「次に向けたチームの振り返り」**という位置づけにすると、現場にも受け入れられやすくなります。

■ 文書化・報告書作成もおまかせください

内部監査の結果は「文書化」して保存が必要です。
監査報告書や改善記録など、形式や表現に悩みやすい書類も、行政書士がサポートすることで、スムーズにまとめることが可能です。

徳島でひとり事務所を営むからこそ、小規模企業の悩みに寄り添い、実務にフィットした支援を大切にしています。

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▶ 次回予告

**「マネジメントレビューで方向性を定める」**では、経営層との対話を通じて見えてくる改善のヒントをご紹介します。