
ISO14001の環境マネジメントシステム(EMS)では、環境方針と目標の設定が運用の土台となります。この記事では、中小企業でも実行しやすい方法をご紹介します。
■ 環境方針の作り方(例文あり)
環境方針は、会社の環境に対する基本的な考え方を表すものです。重要なのは、自社の事業に合った具体性と実現可能性です。
例文(製造業向け)
当社は、製品の製造・出荷に伴う環境負荷を低減するため、法令遵守を徹底し、省エネルギー・廃棄物削減を推進します。
行政書士として、企業理念や業務内容に合わせた草案作成もご支援しています。
■ SMARTな環境目標の立て方
目標は「SMART原則」に沿って立てると実行性が高まります。
- S(具体的)例:電気使用量を削減
- M(測定可能)例:前年比5%削減
- A(達成可能)例:電力量の月次記録を確認
- R(関連性)例:印刷機の稼働と連動
- T(期限)例:2026年3月まで
中小企業でも実現しやすい小さな目標から始めましょう。
■ 経営層の巻き込みが成功のポイント
ISO14001は「現場任せ」ではなく、経営層が自ら関与することが求められます。
行政書士の立場から、トップの考えを引き出し、社員へ伝えるお手伝いをすることで、自然と社内全体が動き出します。小規模事業所だからこそ、想いをカタチにしやすい環境が整っています。
■ 書類作成の負担を軽く
環境方針や目標の文書作成も、慣れないと時間がかかるもの。徳島でひとり事務所を運営する行政書士が、実務と制度の両面からサポートします。
「やることは見えているけれど、書類化が難しい」そんな時は、ぜひお気軽にご相談ください。
▶ 次回予告
**「PDCAを回す!運用管理とモニタリング」**では、設定した目標を実際に管理するためのポイントをご紹介します。